マーマレード色の空
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band、の50th Anivversary Editionが先週リリースされました。
私もデラックス盤を購入。
リミックスもリマスターもとても良好で、当時の空気を残しつつ、まるで新しいアルバムを聴いているかのような錯覚さえ覚える、今のサウンドに仕上がっていました。
特に今回私が耳を傾けたのは、リンゴのドラムです。バスドラがより鮮明に、迫力のあるサウンドになっていたことと、フィルの効果がオリジナルマスターよりも音楽的に響いています。未だに過小評価されがちなリンゴですが、当時のポップミュージックシーンにおいては、彼のドラムはピカイチだったことは間違いないと思っています。
賛否あるかとは思いますが、私はとてもいい再発だと思いました。
これだけ良いリミックスが出来ると言うことは、当時のアビーロードのレコーディング技術、クオリティがいかに優れていたかを証明しているのではないでしょうか。(一部楽曲は別のスタジオで収録ですが)
ブックレット(翻訳版)の内容は、テープの回転やオーバーダブの手法など、レコーディングに関する資料も豊富。制作時期や大人達の事情なんかまで事細かに記されており、今まで知らなかったことも多かったです。
サージェント・ペパーの良さを知ることが出来たのは、20前後の頃でしたかねぇ。
中学の終わりごろからビートルズには親しんできましたが、なんか小難しくてイマイチ魅力が分からずじまいでした。今では聴く度に感動し、発見し、吸収しています。
"A Day In The Life" の後半、ジョンのパートからポールのパートに移るストリングスの駆け上がり!! そしてポールのパートからジョンに戻るときのアプローチ!!
何度聴いても背筋がゾクゾクとします。ポップミュージックが到達した一つの頂点だと思います。
ロックンロールがぶっ壊され、ロックの時代になった瞬間が、このアルバムです。
Fab Four、そしてジョージ・マーティンが創り上げた40分間。
この世に音楽が存在する限り、永遠に聴かれ続けるであろう13曲。
まだ知らない人、
これ、楽しいよ。
ではでは。